パワーストーン用語集


パワーストーンや天然石、鉱物について、よく知らないという方や、あまり詳しくないという方にもわかりやすいよう、関連用語をまとめました。

アステリズム(スター効果)
アステリズムとは一般にいう“スター効果”のこと。星彩効果とも呼ばれる。内部のインクルージョンにより光が反射し、鉱物の表面に4条や6条、12条などのスターが見られる。 1条のものはキャッツアイ(シャトヤンシー)効果と呼ぶ。透明度の高いものは、光に透かす事により、同様にスターが見られる。コランダム(サファイア&ルビー)、トルマリン、ベリル(アクアマリン、エメラルドなど)、クォーツ(水晶)、スピネル、ガーネットなどに見られる。

アデュラレッセンス(シラー、シーン)
アデュラレッセンスは、ムーンストーンなどから観察される。 オーソクレイズとアルバイトからなる層状構造により起こる光の散乱により、 青色~白色の光が大波を描いているように見える光学現象。

イミテーション
イミテーションとは、模造石のこと。 ガラス、プラスチック、セルロイドなどを使い、天然宝石に似せて作られたもの。

延性
物体が壊れずに引きのばされる性質。金属(特に金・銀・銅・白金など)は延性が大きく、細い線状に引きのばすことができる。

エンハンスメント(改良)
宝石の見た目を良くするために行われる処理。加熱・含浸・充填処理などがある。

・加熱処理:宝石を加熱することによって、余分な色味を取り除いたり、色を鮮やかにする処理。 ・含浸処理:無色のオイルや樹脂などをしみこませる事により、耐久性や透明度を上げる処理。 ・充填処理:原石に穴がある場合、その穴にガラスなどを充填し、埋める処理。

加熱処理は、アクアマリン、ルビー、サファイア、トルマリン、タンザナイト
含浸処理は、エメラルド、ヒスイ
充填処理は、ルビー、サファイア、コーラルなどに行われることが多い。

オパレッセンス
宝石の中の微細なインクルージョンにより光が散乱し、白色に見える効果。オパールやカルセドニーから観察される。オパールが虹色に見える効果はプレイオブカラー(遊色効果)であり、オパレッセンスではない。

カット
宝石を磨いた形のこと。形により様々な呼び名で呼ばれる。

オーバル:楕円形
ラウンド:円形
マーキス:ボート状の形
ハート:ハート形
ペアシェイプ:しずく形
エメラルド:長方形の各コーナーを切り取った形

カラーチェンジ(変色効果)
1つの宝石が自然光と人工光で色が変化して見える効果。クリソベリル(アレキサンドライト)、ガーネット、サファイアなどに見られる。

貫入
1つの結晶が別の結晶に突き刺さったもの。水晶などによく見られる。

気泡
結晶の中入り込んだ泡のこと。インクルージョン(内包物)の一種。

キャッツアイ効果(シャトヤンシー効果)
内部のインクルージョンにより光が反射し、スターのように見えるアステリズム効果のうち、スターが1条のものをキャッツアイ(シャトヤンシー)効果と呼ぶ。

屈折率
光が宝石内に入り、進行方向の角度を変える割合のこと。宝石の鑑別の際、重要な判断材料となる。

蛍光(フローレッセンス)
石を紫外線などにさらした際に発行する性質のこと。フローライトなどに見られる。

結晶
原子・分子・イオンなどが規則的かつ立体的に配列されている物質。

光沢
石の表面の光の反射の仕方。にぶい光沢、金属光沢、真珠光沢、ガラス光沢、油脂光沢、絹糸光沢、ダイヤモンド光沢など、光り方によって様々に呼ばれる。

ジオード(晶洞)
岩石や鉱脈などの内部の空洞のこと。ジオード(晶洞)の内側には結晶が群生していることもある。

蒸着
真空の中で金属などを加熱し蒸発させ、蒸気を他の物質の表面に付着させること。アクアオーラなどは、この方法によって色づけされている。

靱性
物質の粘り強さのこと。靱性が高いほど粘り強く、外部から加えられた力によって割れにくくなる。

多孔質
多数の細孔(細く、小さい穴)をもつこと。珊瑚やターコイズ(トルコ石)、ひすいなどはこの性質をもつ。

多色性
観察する方向によって異なる色に見える宝石の性質の事。アイオライト、クンツァイト、アンダリューサイト、グリーントルマリンなどに見られる。

ダブレット・トリプレット
ダブレットは2種類の宝石(またはガラスなど)を無色の接着剤で張り合わせて作られたもの。 トリプレットは2種類の宝石(またはガラスなど)を有色の接着剤で張り合わせて作られたもの。オパールのトリプレットは3種類の宝石(またはガラスなど)を張り合わせて作られている。

トリートメント(改変)
宝石の見た目を変化させるための処理。宝石の持つ元々の性質と関係なく、人為的に色や外観を変化させること。着色処理、コーティング処理、表面拡散処理、放射線処理などがある。

・着色処理     染色、着色して色を鮮やかにしたり、変化させる処理。
・コーティング処理 色合いを良くしたり、耐久性を上げる処理。
・放射線処理    放射線を宝石に照射し、色の変化を起こさせる処理。
・表面拡散処理   着色剤を宝石に加え、表面で拡散を起こし、宝石の色を変化させる処理。

着色処理は、オパール、珊瑚、真珠、ひすい、ターコイズ(トルコ石)、ラピスラズリコーティング処理は ダイヤモンド、エメラルドなど

放射線処理は、トパーズ、トルマリン、クンツァイト、ダイヤモンド、真珠、ベリル(アクアマリンやエメラルドなど)

表面拡散処理は、コランダム(サファイア&ルビー)、スター効果の見られる石などに行われることがある。

内包物(インクルージョン)
石の表面や内部に入り込んだ物質のこと。石の中入り込んだ他の鉱物や水、気泡だけでなく、割れもインクルージョンに含まれる。

バイカラー
1つの宝石の中に2色の色が混在しているもの。アメトリン、トルマリンなどに見られる。

非晶質
結晶構造を持たない、結晶質ではない状態。オパールやめのうなどがこれに当てはまる。

ファセット
カットされた石の1つ1の面を指す。水晶などの原石の場合は、先端近くの面のことを表す。

劈開性
石の結合の弱い結晶面に、平行に剥離する性質。一定の方向に割れやすい性質のこと。完全、明瞭、不明瞭、なし などに分類される。

ペグマタイト
花崗岩などを構成する鉱物の粒が大きくなったもの。晶洞と呼ばれる空洞がみられることがあり、水晶などの結晶がとれる。

モース硬度
物質の硬さを表すもの。摩擦や引っ掻きにに対しての抵抗力を示す目安となる。ドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが確立した。最も硬いダイヤモンドを10とし、1~10で表されている。

モース硬度表(代表的な鉱物)
10:ダイヤモンド
9:ルビー、サファイア
8:トパーズ
7:水晶
6:ムーンストーン
5:アパタイト
4:フローライト
3:カルサイト
2:石膏
1:滑石(ロウ石)

有機質宝石
生物や植物に起因して生成された、宝石として使える物質。珊瑚、真珠(パール)、琥珀、ジェット、象牙、シェル(貝)などがこれにあたる。

遊色効果(プレイオブカラー)
オパールから観察される、虹色の光がゆらゆらと揺れているように見える効果。オパール内部のシリカの球状粒子の大きさ、重なり方により虹色の見え方が変化する。

ラブラドレッセンス
光の干渉により青~緑、虹色に見える効果。結晶が繰り返し双晶によって形成されたことにより現れる。ラブラドライトから観察される効果。

パワーストーンのアクセサリーについての意味や効果はこちらのページにまとめました。

パワーストーン・アクセサリーの意味・効果

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