鉱物の歴史~古代日本・中世後期のヨーロッパ~

○古代日本

紀元4世紀から5世紀にかけて、小国家が一人の支配者のもとで統合され、多くの神話や古墳、日本固有の宗教である神道が形作られた。神道では、神は森羅万象に宿るとされ、山は神の化身、石や岩は神霊の宿る 標識とされていた。たくさんの神話が生まれ、「古事記」や「日本書紀」などにも見られる。

文明の中での石
・石や岩は神霊の宿る標識だとされていた

・石などの陸の宝を「玉」、珊瑚など海の宝を「珠」と呼び、真珠は「白玉」「あわび玉」などと呼ばれ、貴重なものとされてきた。

・ひすい、めのう、などで作られた勾玉が、権力の象徴や護符として使われた。

○中世後期のヨーロッパ

10世紀頃、アラビア世界から伝わった錬金術が広まり、多くの国は正当な学問として扱うようになった。14~16世紀にかけて、人間の健康に役立つ鉱物薬剤に重点を置き、治金学に関する鉱物書が数多く出版された。

文明の中での石
・錬金術の考えから、鉱物学が発展した。

・結晶構造の解明や、モース硬度が考案された。

・現代に使われている鉱物の名前のほとんどがつけられ、92種類の化学元素が発見され、命名された。

様々な時代、文明を彩ったパワーストーン

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