鉱物の歴史~古代インド・古代中国~
○古代インド文明
紀元前2500年から2000年頃にかけて、インダス河上流で開かれた文明。「輪廻転生」を信じ、ヒンドゥー教を信仰した。信仰する神々はシヴァ、ガネーシャ、ヴィシュヌ、パルヴァティーなどの数多くの神々が信仰され、豪華な彫刻をもつ壁に囲まれた壮大な寺院に祀られた。
文明の中での石
・古代から様々な宝石が産出し、不老不死、長寿の飛躍として用いられていた。
・マハーバーラタという宗教的、哲学的、神話的叙事詩にも宝石の誕生伝説が登場した。
○古代中国
黄河および揚子江流域で発祥した文明。多数の国家が分立していたが、紀元前221年、秦の始皇帝がこれらを統一し、強力な中央集権国家へと生まれ変わらせた。植物、鉱物、動物などの自然界のものを、不老不死、長寿の薬とする考え方があった
文明の中での石
・ネフライト(ひすい、軟玉)をはじめ、様々な石が副葬品として用いられた。
・健康、長寿、不死を与える賢者の石作りが行われた。